詩のしらべ

友人の詩を、気ままに載せる場所。

微熱青年

夢がさめる 風が吹くよ

 

サイダーのつぶつぶしたかんじと

 

ぼくらの笑顔はどこか似ている

 

生きてるって氣がする

 

それをここで 終わらせたいんだ

 

きれいに

 

きれいに

 

宇宙みたいに なんちゃって

 

街が揺れる 月が笑う

 

今夜にも嘘がばれれば

 

どんなにか楽だろう

 

暗い暗い吐き氣もやむだろう

 

ひとりきり今

 

時計の針を止めて

 

宇宙(そら)の鼓動すら止めて

 

微かな熱にふれた

 

ぼくは風邪 風邪

 

命の針を止めて

 

骨の軋みも止めて

 

微かな熱にふれた

 

ぼくは風邪 風邪

 

明日からぼくは抜け殻になるよ

 

かわいい君にも氣付かれずなるよ

 

やさしいあなたに

 

かわいいあなたに

 

氣付かれずにぼくは抜け殻になるよ