詩のしらべ

友人の詩を、気ままに載せる場所。

待ちぼうけ

肩にかかった荷物が重い

 

君が来ないと待ちぼうけ

 

この大きすぎる東京で

 

溢れる人波に肩を押されて

 

止まる場所もなく

 

休む場所もなく

 

背中を丸めて君を待つ

 

誰かに話しかけられて

 

それでもぼくは上の空

 

だけどもここは地下だから

 

上の空にも空がない

 

電車の鈍い車輪の音が

 

耳の奥までガタガタ響く

 

君が来ないと待ちぼうけ

 

この大きすぎる東京で

 

肩をすくめて待ちぼうけ