詩のしらべ

友人の詩を、気ままに載せる場所。

プライドダンス

この世はクズだ、狂ってる。

 

ズルい奴らが、汚い奴らが、

 

卑怯な奴らがデカい顔して、

 

道の眞中(まんなか)を闊歩する。

 

正直者は殺された。

 

優しいあいつはもう死んだ。

 

最高にかっこよかったあいつは、

 

溶けた蝋みた顔をした、

 

チビの嘘つきに突き落とされた。

 

 

そんなの知ってる。みんな知ってる。

 

だけど泣くなよ上を見ろ。

 

空は宇宙(そら)からの光線で、

 

どこまでも青く澄んでいる。

 

風が俺達の頬を撫でる。

 

髪が少し亂れる。

 

海は、海はそれを見ている。

 

百億年の嘘のゴミも、

 

二千年間の人類のクソも、

 

海は全部を飲み込んで、

 

今、俺逹を見ている。

 

だから踊れ。

 

心と空を、心と風を、心と海とを繋げて踊れ。

 

足を切られて、腕を折られて、

 

首が飛んでも笑って踊れ。

 

空に向かって風に乗り、

 

踊って踊って踊り続けろ。

 

海はこれを見てそっと微笑んで、

 

嘘もクソもゴミも俺逹も、

 

ゆっくり靜かに飲み込んでいく。

 

それは、俺達の誇りだ。

 

 

命の蝋燭

君は命を燃やしているのか

 

服を擦り抜け肌を突き刺す

 

冷たく鋭い風の中

 

君は命の蝋燭の

 

消えそうな火を燃やしているのか

 

愛する僕の友達よ

 

どうかその火を消さずにおくれ

 

燃やし続ける命の光は

 

この世の人の希望になるから

 

蝋燭を点すことすらできず

 

嵐の中で雨に打たれる

 

君の友達の勇氣になるから

 

その輝きを目印に

 

きっとぼくらも、頑張れるから

 

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実は、

これらの詩を書いているのは

私ではありません。

 

私の友人です。

 

 

彼は、自分の書いた詩を外に発信していませんでしたが、

それがどうしても勿体無く感じて、

 私がこのブログを始めたのです。

 

(もちろん本人の了承は得ています)

 

 

私は、彼の詩がとても好きです。

 

だからこのブログを書いています。

 

🌰

ことば

爽やかな夏の詩を書けば

 

砂の匂いが眉間を撫でる

 

土は踏めずに空気も吸えず

 

しかめっ面のこの部屋に

 

サラサラヒュウッと風が吹く

 

頭はスッキリ胸はさっぱり

 

播かれる砂は手に張り付いて

 

青色が足にせまりくる

 

このペン先から迸る

 

黒いインキは波間の白で

 

この紙は海だ

 

靴を脱いだら浜辺を歩こう

 

皮膚のひだひだの一つ一つに

 

挟まる砂粒は夢じゃない

 

口を開いて息を吐く

 

吸い込む風は鹽の味

 

指先でなぞる水平線に

 

時間(いま)と五感を委ねよう

 

想像力のフライング

 

言葉の波に溺れよう

 

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近々、SNSをはじめようと思います。

 

詩という共通項を持つ人たちと、

少しでも繋がれたらと。

 

(少しでも多くの人に詩を読んでもらえたら

 

っていう、下心もありますが、、笑)

 

 

もちろんブログが主体ですが、

短い詩は、SNSに載せようかなと。

 

使い分けが、悩みどころですね。

 

ちなみに、鹽は塩の旧字体です。

 

🌰

 

 

 

窓の隙間に佇む雲は

 

16時(よじ)の光を浴びている

 

赤ともオレンジともつかぬ

 

輝く地球のブロードウェイを

 

黒いカラスが渡ってく

 

間違うこの惑星(ほし)のベストカットは

 

戀する乙女の頬の色

 

岡惚れはすぐに色褪せて

 

街の灯りが点りだす

 

雲は輝くことをやめ

 

太陽の残り灯(び)が遊ぶ

 

時間(とき)の歩みを目の当たりにし

 

ぼくは焦ろうとするけれど

 

あまりにのんびり過ぎるので

 

そのスピードにつられてしまい

 

此処でゆっくり立ち止まる

 

大きな雲の輪郭に

 

嘘と真実(ほんと)が混じるのは

 

人の光が輝くからか

 

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文章の見栄えと

ことばのリズムを気にする方なので、

 

この漢字を使いたい

でもこう読んでほしい

っていうのが多々あるんです。

 

(「時間」を「とき」と読んでほしいとか。)

 

漢字の後ろにカッコで読み方を書くと

文章の見栄えが悪くなってしまうので、

 本当はルビをふりたいのです。

 

 

PC操作、勉強します。

 

🌰

都市(まち)の冬

 

寒い

 

灰色のビルの隙間から

 

冷たい風はますます冷えて

 

指はすっかり凍ってしまった

 

ようやくのことで我が家を見つけ

 

ひとり座って外を見る

 

凍えた窓の涙にかかった

 

遥か光の一点が

 

まるで誰かの瞳のようで

 

小さく震えてこの街を

 

一生懸命覗いてる

 

寒すぎるこの東京の

 

いつもより澄んだ夜空に輝き

 

優しく囁く宇宙の街灯

 

だからほらもう泣かないで

 

冷たい夜にも光があるから

 

 

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はじめまして。

 

ノートに書き留めてきた詩を

気ままに載せていきます。

 

基本的には詩。

時々、作詞も。

 

🌰